東海第二原発問題・山崎久隆さん講演会、好評でした

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2月1日に『東海第二原発再稼働? 何が問題?』山崎久隆さん講演会が池袋で行われました。

主催者挨拶として、NAZENいけぶくろの五條敦さんが、3・11原発事故を受けて福島の被ばくとたたかうふくしま共同診療所や動労水戸の被ばく労働拒否闘争を支援して結成されたNAZEN運動を確認し、年に数度池袋での講演会や福島の子どもたちを迎えての「東京で夏休み」保養などに取り組んできた取り組みを紹介しました。
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さて講演です。山崎久隆さんは、東海第二原発の再稼働をめぐる諸問題として、再稼働に関する原電と6市村との協定問題があること、原発から30㎞圏内に100万人が居住し、それ以外にも膨大な数の観光客がこの圏内にいることを前提的問題として提起されました。
ここから原発そのものの構造的、施設的欠陥としての話に。スタビライザという振動対応装置、基準値振動対応、炉心安定性欠如、ホウ酸注入系統、欠陥水位計、可燃ケーブルなどの問題を、パワポを使った図解で具体的に説明していただきました。一市民にはやや難しい面もありましたが、実に明快に東海第二の構造的欠陥を示す内容でした。

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 そして地震が起こった時の振動や津波によって老朽化した東海第二に起きる危険性をあげて、絶対に再稼働をさせてはならないと警鐘を鳴らされました。実際に向こう30年以内に巨大地震の発生する確率が70%と言われていることを考えると空恐ろしいことです。

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東海第二から2・7㎞の近距離には、高濃度放射性溶液を貯蔵・処理する再処理工場がありますが、溶液をガラス固化する作業をしているが頻発する事故で作業は中断したまま。東海第二で過酷事故が起きたら、この再処理工場にも連動し、首都圏のみならず東日本全体が放射能で汚染されるでしょう。しかもこの東海村は半径8㎞という小さな村の中に 150を越える原子力関連施設が密集しています。それゆえ現地の人達は、「東海第二は日本一危険な原発」と呼んでいるのです。

 「百里基地など関東における軍事基地の存在が、原子力施設の茨城県での林立という今の状況を作り出していることが特質」という山崎さんの言葉に、東海第二原発問題は軍事・戦争問題でもあるという本質が突き出されていました。
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 質疑応答では、様々な視点からの質問・意見が相次ぎました。汚染水の海洋投棄問題では「カナダでは下流域で白血病が多発、小児の死亡例も増えている」「タンクの床にはスラッジと呼ばれる沈殿物があり、これがとても危険なもので東電も対処できない」とのこと。「原発からでる温排水で海水温が7℃高くなっている、排液にはフジツボなとが混じっているため薬剤投与し殺してから海に流すため、海が死ぬという問題がある」と指摘。原発が温暖化対策になるなど真っ赤なウソです。
 当面の原発再稼働反対運動の軸について、自治体の避難計画問題をあげました。「自分の住む市町村には避難計画はあるのか、事故が起こったらどうするのか、と各自治体に突きつけていくこと。そもそも避難しなくて済むことが一番のカギ」と言われました。

 「どうやって原発全体をなくしていくか」をめぐって「核兵器を持っている国があると原発ゼロは難しい、核兵器のない国から脱原発をやっていくことにより核武装を断念させていける」とも。上関原発建設にこだわる政府について「核兵器保有というのが今の政府の考え方。3・11後、原子力業界は推進と動揺に二分しているが、旧動燃系グループは頑固な核武装論者たち」と言われたことが印象的でした。やはり安倍政権と財界の原子力政策の根幹にあるのは核武装だとあらためて確信しました。

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 「全原発廃炉のロードマップはありますか」との問いに「それは各電力会社に作らせるもの。草の根の運動を地道に進めていこう」。また世界で沸き起こっている気候変動問題について「原発推進の理由付けがなくなった原子力業界が『CO2を排出しない』とまた押し出してきているがとんでもない。化石燃料をなくしていくことと原発廃絶とは、アプローチは異なるが本来同じ目的に向かっているもの」とこれからの社会運動の大きな方向性をめぐる議論にまでなりました。

 交流会も含めて3時間のお話を通して、東海第二原発再稼働をめぐる核心問題が大きく浮き彫りとなりました。本気で再稼働を阻止し全原発廃炉の闘いを広げていかねばと思います。当面の闘いの軸に避難計画問題をすえて具体的な闘いを進めていきましょう。

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常磐線全線開通反対で闘う動労水戸の取り組みが、東京新聞茨城県版に掲載されました。
動労水戸や福島の闘いと連帯し、3・11反原発福島行動に参加しましょう。

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ビキニ事件から66年。3月1日(日)14時から杉並区・西荻南区民集会所でNAZEN東京主催の反原発ミーティングが行われます。
皆さんの参加を呼びかけます!

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2・1『東海第二原発再稼働? 何が問題?』 山崎久隆さん講演&トークを開きます

NAZENいけぶくろ2020東海第二山崎久隆さん講演会チラシ
★チラシおもて面PDF

9年目の「3・11」を前にー
『東海第二原発再稼働? 何が問題?』
2・1講演&トーク

「東海第二」ってご存じですか? 東海地方でなく、茨城県東海村にある、操業から40年の老朽原発です。
東海第二原発の「最長20年の運転延長」を原子力規制委員会が認めてから1年余りがたちました。もし東海第二で事故が起きたら、100キロ圏内にある東京にも大きな被害がふりかかるでしょう。
2月1日の講演会にぜひお越しください。

日時:2月1日(土)14時より(開場13時30分)

会場:としま区民センター会議室503 
池袋駅東口より徒歩約7分

※資料代 500円

お話:山崎久隆さん
「劣化ウラン研究会」代表、原子力と環境問題に取り組む「たんぽぽ舎」副代表。
福島原発市民事故調査委員会。 

1980年代より、核兵器と原子力開発に反対する運動に参加。
原子炉の構造などの科学的な分野から、原子力発電の歴史、裁判、内部被ばく、除染、瓦礫問題など、幅広く関わる。
著書:『放射能兵器・劣化ウラン』(技術と人間)、『原発事故から身を守る』(第一書林)、『隠して核武装する日本』(影書房)『福島原発多重人災 東電の責任を問う』(共著:日本評論社)など

主催:NAZENいけぶくろ
連絡先:豊島区西池袋5-13-10-603 
電話:03-6914-0487
メール:nazennaike-311@yahoo.co.jp

NAZENいけぶくろ2020東海第二山崎久隆さん講演会チラシ裏
★チラシうら面PDF


東海第二原発を再稼働させてはいけない! 被ばくから命を守ろう

 3月11日の福島原発事故からまもなく9年。福島現地では、小児甲状腺がんが230人を越えるなど健康被害が現実化し、避難者への住宅追い出し攻撃などの深刻な状況が広がっています。
 3・11後いったん全原発が停止したにも関わらず、政府、財界の原発推進政策が強化され、今や9基が再稼働。現在の最大の焦点が首都圏に唯一位置する東海第二原発の再稼働問題です。
 原子力規制委員会が再稼働にむけた安全審査の認可を決定し、東海第二を運転する日本原電に対して東電が2200億円もの資金援助を決定しました。40年を越え、機器の劣化が著しい老朽原発。高濃度廃棄物を多量に貯留している再処理工場が隣接。
 こんな「日本一危険な原発」で事故が起こったら……?
 地震予測では「マグニチュード7クラスの首都直下型地震が30年以内に発生する確率78%」。東京に住む私たちの問題です。
 今回、山崎久隆さんに東海第二再稼働をめぐる様々な問題についてお話していただきます。ぜひご参加ください。

●福島・南相馬からの避難者の発言
東海第二原発再稼働反対の日本原電前アクション(19年11月27日)
私は南相馬から避難して9年になろうとしています。本当に大勢の人が故郷、暮らしを奪われました。避難生活は本当につらい。豊かな国土の半分がだめにされた。
 人生の後半をどうやっていきようか、これからもう絶対に原発事故はさせない。40年も運転してきた原発を動かすなんて信じられない。原発は絶対に稼働させてはいけない。

NO! 高線量被ばく地帯への常磐線運転再開
試運転3月開始
 12月18~20日の3日間、JR東日本は、不通となっていた帰還困難区域を走る富岡ー浪江間の試運転を強行しました。乗客や労働者の安全を無視し、福島原発事故をなきものとして再稼働へ突き進む安倍政権のやり方は許せません。
 これに抗議する労働組合の声明が報道されました。
「JR東日本の社員で組織する労働組合「動労水戸」(石井真一委員長)は20日、東京電力福島原発事故の影響で不通となっているJR常磐線富岡-浪江間で十八日から三日間実施された試運転について「放射性物質を大量に拡散するものであり、到底認めることのできない暴挙」との抗議声明を発表した。」
(19年12月21日 東京新聞) 

オリンピックやっている場合か 子どもたちの命と未来を守ろう
3・11反原発福島行動へ
 原発事故は終わっていません。8年たっても収束のめどすら立ちません。台風19号の水害で山林の土砂や川底の放射性物質が流出し線量が上がっています。
 全国からのカンパで建設されたふくしま共同診療所が、国や福島県が隠ぺいする被ばくの現実を告発し、「避難・保養・医療」の実践で、地域のよりどころとなっています。ふくしま共同診療所が呼びかける「被曝と帰還の強制反対署名」は、7万筆を超え、原発労働者など福島の怒りが拡大しています。
 安倍政権は「この国を守る」と言いますが、3・11とその後の8年余りが示していることは、国は国民を守らないということです。被ばくの情報を隠し、「避難計画」のウソでごまかして、自治体とJRなどを動員する…。まさに戦争体制です。
 原発も戦争・改憲も東京オリンピックも全部ぶっとばそう!

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2020年の3.11反原発福島行動’20へ



福島から、来年2020年3・11反原発福島行動のチラシが届きました。
ぜひ参加しましょう! 詳しくはこちらのブログへ→3・11反原発福島行動

3.11 反原発福島行動 ́20
原発事故は終わってない オリンピックやってる場合か
子どもたちの命と未来を守ろう


2020年3月11日(水)
正午開場/午後1時開会
けんしん郡山文化センター大ホール

(郡山市民文化センター)福島県郡山市堤下町1-2

< お問い合わせ >
福島県郡山市本町2丁目 24-9-B
TEL&FAX 024-905-7759 / 090-2271-8514(遠藤)
3.11fukushimaaction@gmail.com
http://fukushimaaction.blog.fc2.com
郵便振替 02220-2-135317 加入者名 3.11 反原発福島行動実行委員会
3.11反原発福島行動実行委員会

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 あいつぐ台風などの犠牲になられた方々、被害にあわれた皆さんに心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
テレビやラジオから繰り返された「命を守るための行動を…」「自らの命は自らで守るという意識で」という呼びかけに、「全て自己責任です」と突き放された感覚をおぼえたのは福島の人たちだけではないはずです。東日本大震災の大津波同様、過去の水害教訓がまったく生かされていないだけでなく、自然災害というにはあまりにもお粗末なインフラの実態が明らかになりました。電柱も水道管も道路も橋も堤防も、とっくに耐用年数を超えたものだらけ。自治体合併と職員削減が被害の拡大と長期化をもたらしています。一握りの者にだけ有り余るお金が集中し、必要なところに使われていません。「一機何百億もする戦闘機を買う金を復旧費用に回せ」が巷の声です。関西電力幹部への億を超えるワイロは氷山の一角です。こうやって安全など二の次で運用されてきたのが原発であり、起こるべくして起きたのが福島原発事故です。

9月の東電旧経営陣3人への無罪判決には誰もが怒り心頭です。あれだけの事故を起こしておきながら、政府も電力会社も一人として責任を取りません。「トリチウムは世界中の原発から流されているから安全だ」と言いだして、汚染水を海に放出する気です。帰還困難区域からの避難者までが仮設住宅を打ち切られ、福島県知事が、自主避難者は「わがまま」だとして避難住宅からの追い出し裁判を起こす始末。こんなあべこべがまかり通るのも、「復興」演出の東京オリンピックのためです。オリンピックに合わせ、JR常磐線の帰還困難区域で高線量の駅が「復興拠点」にされ、電車を通そうとしています。

原発事故は終わっていません。8年たっても収束のめどすら立ちません。今回の水害で山林の土砂や川底の放射性物質が流出し線量が上がっています。「公式」発表でも230人を超える小児甲状腺がんを「放射線の影響ではない」と居直る原子力推進勢力の大ウソを多くの人が見抜いています。「放射線は安全だ」と言う副読本を学校で使うことなど絶対にダメです。原発も核もいらないという3・11の原点に返り、福島の怒りが集まりつながりましょう。被災者同士が分断されてはなりません。3・11反原発福島行動’20にぜひお集まりください。集会成功のため多くの皆さんの賛同をお願いします。

■3.11 反原発福島行動 ́20 に賛同します
賛同金(個人/団体1口 1,000 円)

11・27日本原電包囲行動ー署名を受け取らせた!

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11月27日、東海第二原発の再稼働を狙う日本原電本店を包囲する行動が行われました。
デモは250人、ヒューマンチェーンは180人! NAZENいけぶくろも参加しました。

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日本原電への署名提出行動の様子。初めて署名を受け取らせました。その数6万筆!


2月にNAZENいけぶくろ主催の上映会で講演をしてくれたビデオジャーナリストユニオンの遠藤大輔監督がまとめた映像です。


こちらはレーバーネットジャパンに掲載された「labornetTV」の動画の転載です。

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日本原電包囲のヒューマンチェーン。NAZENの電飾横断幕、目立ってました!

東海第二原発の再稼働は許さない! みんなで頑張りましょう。

11.16「STOP!! 東海第二原発の再稼働」いばらぎ大集会に参加して

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40年も経つ老朽原発に原子量力規制庁は何と20年延長を認めた。17mの防波堤計画も未着工という。首都圏に最も近く存在する東海第二原発6月の現地調査に参加した際に、何とかして再稼働を止めなければならないと強く思ったこともあり、1116日、標記「いばらき大集会」へ参加した。



原子力規制委員会は9月に当原発について新規制基準に「合格」と発表したが、沢山の問題を抱える中でまさに「東海第二、止めるのは今」の情勢にある。


会場の両サイドに立てかけられた幟を見ると政党、たんぽぽ社、自治体労組、なぜん等々、県外からも様々に参加しているのが伺え会場は満席だ。
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初めに実行委員会を代表して小川仙月さんが挨拶。
「原電は
2023年春以降の再稼働をめざしており、東電から2200億円の支援が決定(他4電力会社を含め3500億円を支援)したが、この財源は皆さんの電気代から徴収するものであり許せない。東海第二は12年間も停止状態で現場経験者がいなくなり予想外の危険も待ち受けている。反対の声を拡げたい」という発言で熱気が一気に高まった。



さらに福島から浪江町請戸漁民・町議会議員は「今でも魚は汚染値を50ベクレル/kgに下げたが風評被害で売れなくて廃棄処分にしている、汚染水を薄めて海洋に放出するのに漁民は反対している」、大熊町の女性は「新潟へ避難した、1日5時間の一時帰宅が可能になったが、まるで棄民生活です」と、原発事故から8年経った今も放射能に生活が奪われ苦悩する日常が生々しく語られた。



続いて茨城県から、元医師会長、生協連、農協、福祉法人などの各団体から、「東電から補償金が出てもオリンピックで大工がいなくて工事が5年も先になる」「原子力規制委員会さえもが『絶対の安全はない』と明言している」「ダメなものはダメと言い続ける」などと発言があった。
再稼働を止めるには、何よりもこうした県内の団体や地域住民が反対の声を挙げることが一番の力になると思い、心強く感じた。

「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」の鎌田慧さんは「田中元規制委員会長が『日本の原発はウソだらけでやってきた』。何を言って居るのだと言いたいと怒り。
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青木秀樹弁護士は裁判所の問題性の暴露。実行委員会事務局の相沢さんから「周辺6自治体が全て賛成しなければ再稼働はできない。地域と住民が
NOの声を突き付ける、ストップできる自信がつくられた」とのまとめで、本当にその通りだと思った。

今後も一番身近な原発として再稼働反対・廃炉を求めて行動していきたい。

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7・21東京反核集会、渡辺医師が福島の健康被害増加の実態を訴え

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福島から立ち上がった医師と合流できました!

7月21日、東京のセシオン杉並で、福島から渡辺瑞也医師を講師に迎え、NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)東京主催による「福島の医師と考える原発と核」と題した講演会を開催しました。参加は100人近くの大盛況でした。

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渡辺氏は南相馬市内の小高赤坂病院で原発事故にあうまでの29年間、診療に励んできた医師です。3・11では104人の患者さんの緊急避難を行い、自身とお連れ合いも共にがんを発症しながら生きてこられました。「思うにこれは放射線由来の健康障害ではないか。病院も廃院となり、私は原発事故被災当事者であり、中立的な立ち位置をとることは不可能」と冒頭に強調されました。


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「東電、県、御用学者、国は『チェルノブイリより放出放射線量は少ない』『線量が少ないから健康被害はない』とキャンペーンし、そのためにデータを隠ぺいしたり改ざん、ねつ造している」と弾劾。氏は身近な健康被害について、地道で丹念な調査をされ、その事実をもって反論しています。
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全国一の福島県の心筋梗塞死亡例、南相馬市の死亡率の急増、自身の出身大学同窓会員の死者数の上昇、南相馬総合病院外来患者の白血病、甲状腺がん等の数値上昇、関係者―知人の急死など、健康被害の具体的状況が述べられました。
 

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「真実が隠され政治的に収束がはかられているのが福島原発問題だ」と喝破され、「復興庁の『風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略』は、放射能安全神話であり、全省庁あげてのキャンペーンは再稼働に進む現政権の策謀であり、原発版大本営発表だ」と弾劾されました。
「ウソはいつか明らかになる。世界の良心と手を携え、人間は真実を語ると信じて前に進みましょう」と結ばれました。
物静かな語り口調の中に、余りにも無責任な東電や国に対する激しい怒りと鋭い批判、そして人間的良心をにじませる講演でした。



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女性労働者が保養カンパを訴え、元双葉町長の井戸川克隆さんが参加されていて、発言されました。


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質疑応答の後、NAZEN事務局長の織田陽介さんが行動方針を提起しました。
「財界と政府は原発・核政策の死活をかけて再稼働と新規建設に舵をきっており、闘いは正念場に入った。改憲阻止と一体のものとして反原発闘争を闘おう。最大の焦点は福島の健康被害と被曝問題だ。フクシマを繰り返すな、東海第二原発再稼働阻止、常磐線全線開通反対の闘いをもっと押し上げよう」と訴えました。

8・6広島―8・9長崎に決起しましょう。

(NAZENいけぶくろ・櫛渕秀人)

7・21被爆74周年東京反核集会「福島の医師と考える原発と核」

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被爆74周年東京反核集会
「福島の医師と考える原発と核」
お話 東電と政府に休業を強いられた
福島県南相馬・小高赤坂病院院長 
渡辺瑞也医師

日時 7月21日(日) 午後1時半開場 2時開始 4時半終了予定

会場 セシオン杉並 視聴覚室(高円寺地域区民センター)資料代500円


主催 NAZEN東京  080-2103-3146 nazentokyo@Yahoo.co.jp



渡辺瑞也医師は、小高赤坂病院が避難指示の対象になってから104名の入院患者さんを無事避難させることに、自ら被曝しながら職員とともに全身全霊を傾注し、その後ご自身は結腸がんが見つかっておられます。
「IAEAや国・福島県の今の対応がいつまでも通るとは思わない。県民一人ひとりの中にマグマのように沈殿している思いが、いつか主張となって出てくる」と話されています。

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「筆者の病院が避難指示の対象になったのは12日(土)の午後6時26分であった。それを知ったのはテレビの報道であり、行政からは一切連絡や指導はなかった。この時点から一週間後の3月18日(金)の昼までの避難行動はまさに無我夢中であり、104名の入院患者さんを無事避難させることだけを考えて全身全霊を傾注していたので、自らの被曝についてはあまり注意を払うことはなかった。これは行動を共にしてくれた職員達も同じ気持ちであったと思う。」
渡辺瑞也著「核惨事!」より

被曝から命を守れ!「フクシマ」を繰り返すな!
福島の被曝と健康被害の抹殺を許すな
6月3日に福島の甲状腺評価部会は、甲状腺がんと放射線被曝との「関連性はない」とした報告書をとりまとめた。まったくの大ウソだ。今回報告書の根拠とした福島県立医大のデータは、入力時「甲状腺疑いあり」、「なし」とのみ入力する欄に別の数字が入力されている、誤りが明白な代物だ。
さらに来年4月から実施される「甲状腺検査」では、これまで以上に「検査のデメリット」を強調する修正案が出されている。
『放射線のホント』(復興庁)『放射線副読本』(文科省)の最大の問題も、被曝と健康被害を抹殺しようとする点にある。「事故後に内部被曝の検査を受けた全員が、健康に影響が及ぶ数値ではなかった」と断定しているが、信用度の低い希望者だけの検査結果でしかない。

「フクシマ」をなかったようにする大転換
原発再稼働をめぐって重大な情勢を迎えている。日本経団連は4月の提言で、再稼働だけでなく建て替えと新増設、運転の60年超えの延長までも要求した。原子力規制委員会は、原発設備の「国が行う検査」を廃止して「原子力事業者が自ら検査する仕組み」に、「不具合」への対処もやめて「総合的に評価する」だけに検査体制を改悪しようとしている。すべてを原子力事業者に丸投げし、事故が起きれば隠ぺいするつもりだ。外国人労働者を原発作業に公然と引き入れ、一層の被曝労働と下請け搾取にさらそうと狙っている。
原電は5月16日の日立市の説明会で、「福島第一原発事故以降、放射線による健康被害は確認されていない。『甲状腺』については原発事故によるものとの評価ではない、今のところ被害はない」と強弁した。福島第一原発事故で健康被害がないなら避難など考えなくてよいというわけだ。

再稼働も改憲・戦争も止めよう!
再稼働と核戦争は一体だ。再稼働も核戦争もフクシマを繰り返すことになる。
「核惨事!」のもとで生き抜こうとしているフクシマこそ、再稼働を許さず、改憲・核戦争を食い止めることができる。
日本・世界の人々が「フクシマをくり返すな」を合言葉に、再稼働と改憲・核戦争に立ちはだからなければならない。改憲・戦争を許さないうねりを作り出そう。

被爆74周年8・6ヒロシマ―ナガサキ大行動へ!
常磐線全線開通・東海第二原発再稼働を許すな!9・22水戸集会を成功させよう。



自己紹介
NAZEN(「すべての原発いますぐなくそう!全国会議」の略称)の一環として、池袋駅を中心にした都内のエリアで反原発・反被ばくの活動をしています。
原発事故は終わっていません。「公式」発表でも230人を超える小児甲状腺がんを「放射線の影響ではない」と居直る原子力推進勢力の大ウソ。「放射線は安全だ」と言う副読本を学校で使うことなど絶対にダメ。原発も核もいらないという3・11の原点に返り、福島の怒りをともに。

連絡先:〒171-0021豊島区西池袋5-13-10-603 NAZENいけぶくろ
電話:03-6914-0487
メール:nazennaike-311@yahoo.co.jp
ツイッター:@nazenikebukuro

◆カンパ振込先
ゆうちょ銀行 総合口座
【店名】〇一八(ゼロイチハチ)
【口座番号】8949703
【口座名】NAZENいけぶくろ
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