「東海第二原発再稼働の工事中止を求める署名」への取り組みをお願いします

35b26d12
東海第二原発に近い東京・関東の団体・個人のみなさん。
私たちは東海第二原発の再稼働を阻止するため「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」の呼び掛ける署名運動に取り組んでいます。
すでに東海第二原発は再稼働に向けた防潮堤工事の本格着工の段階に入っており、この工事の中止を求める署名です。ぜひ署名への取り組みをお願いいたします。
茨城県東海村にある東海第二原発が再稼働し事故を起こせば、放射能汚染は東京・首都圏までも壊滅させます。避難計画の策定が必要になっている地元96万人の住民は、逃げるまもなく被曝します。交通・運輸・自治体・教育・医療・福祉などに携わる労働者は避難のために、被曝を強いられます。

東海第二原発は 40年を超えた老朽原発です、近隣には核施設がひしめく「日本一危険な」原発です。茨城県沖大地震の可能性は80%と長期評価されています。東海第二を再稼働しようとしている日本原子力発電は敦賀原発2号機の再稼働をめぐって、原発建屋直下の活断層を隠すために地質調査データを、80カ所も書き換え削除していたことが発覚しました。こんな原電に再稼働などさせることはできません。

茨城県だけでなく関東・東京の問題です。東海第二原発は首都圏の原発、東京の原発です。
2011年 3・11福島第一原発事故で故郷も家族も生業も全てを失い、今も健康被害に苦しむ福島県民の怒りとともに声を上げる闘いです。甲状腺がんになった子どもたちに「原発事故の影響ではない」と言い続ける政府のあり方を許さず、二度と原発事故を許さないために東海第二原発の再稼働をさせない声を集めましょう。

(NAZEN通信より転載)

コロナ下での8.6-8.9全国統一行動 東京では渋谷デモ!

aaf56243-s
ヒロシマ・ナガサキとフクシマをつなぐ全国統一行動/東京として、8月9日に渋谷デモをやりました!
感染対策・暑さ対策やりながらの全体100名くらいの参加で、若者先頭に元気なデモをやり、沿道の人たちの反応も上々でした。


●NAZENテーマ8.9渋谷デモ
「コロナ禍自粛感染リスクソーシャルディスタンス」

大衆の目、倫理観が問われましたが私は参加して良かったです。
皆でやりぬくことができ元気をもらえました!

私は20代なので戦争体験したことないし広島長崎福島沖縄出身でも無く、原発、核の被害に遭っていませんが私の愛するばあちゃんが戦争被害者です。私の青春は友達と遊んでカラオケ、お祭り、食べて、寝る、空を見上げて恐怖することはなかったです。
ばあちゃんは戦争の話をしてくれる際「ばあちゃんの青春時代は戦争で食べるものが無く生理も来なかった、空から敵軍の飛行機の音がするたび防空壕に逃げ込む。今がばあちゃんの青春よ」とよく言っていました。
愛するばあちゃんにそんな戦争時代を経験させた政治家、資本家、天皇が許せないと常思います。私の叫びは「ばあちゃんの青春時代を返せ」とそれがこころにあります。

1年間で戦争のことを考える機会は人それぞれ多い少ないがあると思います。私たちの世代は平和教育も少なく仕事に追われ戦争のこと、政治のことを考えるのは少ないし切り離そうとされてきましたがさらに戦争を考えるきっかけ作りを国と一緒になって大衆側からも縮小する考え方は違うと思います。

e6463965-s

今年はコロナ禍の8・9ナガサキ反戦デモをどうするのか、ナガサキへ行くのか、3密はよくないから広島平和式典も長崎の平和式典も自粛する動きになり他団体の平和行動も自粛ムード密集ダメ感染リスクの危機の中でNAZENが沢山の配慮をされナガサキの団体と繋がって東京でデモをしようと決めたのに凄く感動したし強さを感じました。

東京でコロナ第2波の感染者が300人以上超えるようになりつつも緊急事態宣言は解除されているので10代から30代若い人が多く集まり私から見るといつも通りのにぎわった渋谷でした。

注目度は100%!!とてもモチベーションが上がり楽しかったです。
いつものデモだと顔ばれしたくないのでマスク・サングラス・帽子だと不気味さがでますが今年は街中の人が防衛でマスク・サングラス・帽子と同じ格好をしているので悪いイメージが薄れるしコロナだけど皆参加しやすいかもと思わせた良いデモでした。笑

SNSで皆が訴えるのも良いですが人が集まってソーシャルディスタンス、安全を守り、「戦争反対・全ての原発をなくせ」とマスク越しに叫び訴えるのも良かった。

最悪な環境の中やコロナ禍でも大切な事は叫び訴えること黙ってはいけない、対応し打ち抜くデモの重要性を改めて気づき勇気を貰えた事に感謝します。
健康第一で来年または次のデモでお会いしましょう!

コロナ禍での8・6ヒロシマ大行動に参加・連帯を

8・6大行動2020第二弾 (1)_page-0001
被爆75周年のヒロシマ・ナガサキ祈念の日がやってきます。

今年はコロナ禍で原水禁・原水協の世界大会も中止だそうです。
そうしたなかで、8・6ヒロシマ大行動は今年もがんばって開催されます。

20200731_国際連帯
参加できない海外の方々からメッセージ。



台湾の桃園市産業総労働組合より


コロナ感染で平和公園に一般入場者は立ち入れないとしながら、金権腐敗の安倍首相と河合夫妻らの議員は平和式典に招待!?

0416報道記事まとめ_page-0001

今年の式典はコロナを理由に異例づくめ

 広島市は5月、コロナ対策を理由に8月6日の平和記念式典への参加可能者数を例年の1割の最大880席とすることを発表しました。コロナ対策のために、席数が減ってしまうことはやむを得ないことです。ところが、減らされた「9割」の内実は被爆者の遺族や一般市民、そして残された「1割」の内実は汚職議員も含む国会議員や県議・市議らだとなれば、話は変わってきます。これは、感染対策を悪用した、一般市民の締め出しに他なりません。
 残された「1割」の中には、汚職疑惑で起訴されている河井克行・案里夫妻を筆頭に、汚職議員も多数含まれています。選挙で現金を配った河井夫妻はもちろんのこと、それを受け取った議員も同じく犯罪者です。被爆者遺族などの一般市民を締め出してまで確保した貴重な「880席」——そこに汚職議員を招くというのです。

正義なきところに平和はない!

 「真の平和とは単に緊張がないだけではなく、そこに正義が存在することである」——これは、米国の公民権運動の指導者であるキング牧師の言葉です。式典に汚職議員を来賓として参加させ、それに抗議する人々は拡声器の音量規制などで黙らせる。そうすれば、たしかに波風は立たず「緊張」はないでしょう。しかし、そこに正義は一片もありません。
 一般市民を排除しながら選挙違反の国会議員・地方議員を多数式典に参加させておいて、本当に慰霊や平和の追求ができると市は考えているのでしょうか。理不尽に残酷な死を強制された被爆者の霊は、選挙違反を居直って辞職もしない議員らが平然と平和式典に参加することを「慰みだ」と喜ぶでしょうか。
 平和式典に何事もなかったかのように汚職議員が参加し、口先ばかりの「平和」を語る。その上、誰もそれに声をあげない状況。そんなものを作り出して、テレビで全国・全世界に発信する。それこそ、「ヒロシマ」であり反戦反核運動に取り組んできた日本の人々の恥ではないでしょうか。こんなことは絶対に許してはなりません。



安倍首相は平和式典にふさわしくない!

 今年の式典には、安倍首相も内閣総理大臣として招待されています。そもそも安倍首相は、戦争を見据えて憲法の改悪や自衛隊の軍備強化に猛進している人物です。核兵器禁止条約への日本の参加について、被爆者から直接訴えられても、不誠実な対応を取ってきました。安倍首相は米トランプ大統領との外交関係以上の「仲の良さ」を強調もしています。しかし、そのトランプ大統領は7月16日、75年前の世界初の核実験を「驚くべき偉業」と声明。核による世界支配を全面的に肯定し、再びの核戦争に突き進もうと核軍拡を進めています。トランプ大統領と「仲良し」の安倍首相は、こうした米国の戦争政策や核兵器賛美発言に一言も抗議をしていません。
 さらに今年は河井汚職です。河井マネー1億5千万円は、その出処を見れば「安倍マネー」です。河井汚職は、安倍も共犯者です。河井夫妻や河井マネーを受け取った汚職議員だけでなく安倍も汚職関係者に該当します。安倍首相は二重の意味で、平和式典にふさわしくありません!


黙って見過ごしてはいけない!

 こうした不正義を黙って見過ごすわけにはいきません。それは被爆者への冒涜であり、広島の恥を全世界に晒すことになります。被爆者・広島市民が占領軍(GHQ)の禁圧などを打ち破って取り組んできた反戦反核闘争。その歴史を安倍や汚職議員が汚すのを座して眺めるわけにはいきません。共に声を上げましょう。8.6ヒロシマ大行動は8月6日当日にもデモを行います。ぜひご参加ください。







まやかしの「復興五輪」許さない 3・11反原発郡山集会

IMG_20200311_155351
3・11反原発福島行動20が郡山市のけんしん郡山文化センターで600人の参加で開催されました。
コロナウイルスを口実とした「集会自粛要請」をはね返し、「復興五輪」を掲げた福島圧殺・被曝と帰還の強制への怒りを解き放って闘いぬかれました。

IMG_20200311_131836
集会では、小高赤坂病院院長・南相馬市の渡辺瑞也さんとふくしま共同診療所の布施院長などによる対談も行われました。

【渡辺瑞也さんの発言】
 原発事故当時、我々および浜通りの人たちは、一番ひどい方向に向かって避難したというわけですね。しかも、重要な判断資料であったはずのスピーディーのデータは、福島県が意図的に隠したのではないかという疑いがあります。
 本当にごく一部分だけを残して、ほとんど大部分が避難指示を解除されました。セシウム137の半減期が30年といわれる中で、わずか9年しか経ってないのに、こんなに避難指示範囲が狭められてしまった。
 重病人も妊婦も、非常に線量の高いところに、帰還困難区域でなければ住んで構わないと国は言っているわけです。驚くべきことだと言わざるを得ません。
 こうした中で、私のごく身近なところで、尋常ならざる健康異変がみられています。私自身が事故の4年半後に結腸がんの手術を受けました。
 しかしこの国はそのことを全く認めようとしておりません。それどころか、存在する被害は風評被害だけだという論調を喧伝(けんでん)しているわけです。
 今後は被曝地における健康被害の実例を集積しながら、ICRP(国際放射線防護委員会)、アンスケア(UNSCEAR=原子放射線の影響に関する国連科学委員会)が唱える放射線影響学や放射線防護学の体系といわれるものが、現代の放射線生物学の知見に照らして本当に正しいのかということを批判的に検討しながら問題提起をしていく必要があると思っているところです。

【希望の牧場・ふくしま代表 吉沢正巳さんの発言】
 私たちの浪江町は9年前の大震災でめちゃくちゃに壊されました。震度7の地震、そして請戸(うけど)漁港には15㍍の津波がおしよせました。200人近い人たちが命を失い、翌12日から全町避難ということで、みんな大急ぎで、町ごと逃げました。津島に4日とどまり、そこで猛烈な被曝を3月14日、15日にしています。総崩れとなって、峠を越えて二本松に逃げ込んだあの日々のことを忘れてはいません。
 僕たちはこの浪江町をみながら、ずっと考えています。さようなら浪江町です。避難指示解除から3年。戻った人はわずか5%。1000人しかいません。かつて2万1500人の町がもうぼろぼろの状態です。町の存続意味が崩れようとしております。
 電気がなければ暮らしも成り立たない大都会が、いま極限の一極集中のさなかに、オリンピックをやろうとしております。ふざけるな、です。福島県の電力がなければ1日も成り立たない首都圏が今、福島の犠牲の上に、福島を差別して、自分たちさえよければよいという大都会の極限のエゴを追求していると僕は思うんです。
 国民の命をないがしろにして安倍の独裁政治をさらに進めるような緊急事態条項が作り上げられようとしています。私たちは実力でこの安倍政治に対して声を上げ、体を張り、闘い続けなければなりません。

IMG_20200311_130958
アレックス・ローゼンさん(ドイツ核戦争防止国際医師会議(IPPNW)ドイツ支部議長)のメッセージ】

3・11反原発福島行動に参加予定だったアレックス・ローゼンさんが集会に送ってくれたアピールを紹介します。

★アレックス・ローゼンさん
(ドイツ核戦争防止国際医師会議(IPPNW)ドイツ支部議長)
*ふくしま共同診療所・布施院長監修のもと、若干数字の補正などがなされています。
 こんにちは。ドイツ・ベルリンの小児科医で、IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ドイツ支部共同代表のアレックス・ローゼンです。
 福島での核惨事が始まってから9年となる今日、私にお話しする機会をくださったことに感謝しています。
 福島でのこの9年間を振り返ると、核惨事が現在進行中で、汚染地域に住む人々に深刻な影響がもたらされています。しかし、日本政府は、東京オリンピックを利用し、被災地が平常に戻ったかのように見せようとしています。それが福島市で行われる野球競技と聖火リレーです。
 聖火リレーの出発点Jヴィレッジで、グリーンピースは複数のホットスポットを見つけました。最大は地表面で毎時71μSv、103万ベクレル/kg。これは選手や観客らの健康を害するものです。これについてIOC(国際オリンピック委員会)にコメントを求めましたが、医療科学責任者のリチャード・バジェット医師は、「開催地の空間線量は、世界の他の主要都市とあまり変わらないと理解している」というものでした。
 今も数万人の人々が福島に帰ることができずにいます。この人たちは地震や津波だけでなく、核惨事によってすべてを失ったのです。しかし、日本政府は「そこに住んでも安全だ」と宣言し、以前住んでいた場所へ人々を帰還させています。これらの地域の汚染の状況を見れば、これは国際基準をも踏みにじるものです。
 原子力産業と日本政府が影響を過少に見せようとしているもう─つは、放射能による小児甲状腺がんです。
 福島県立医科大学による甲状腺検査について、2月13日に発表されたデータでは、疑いを含めて237人の子どもが甲状腺がんであると発表されています。この数字は、今まで知られた小児甲状腺がんの発生率の数十倍です。
 福島における甲状腺がんの増加は、「スクリーニング効果」によるとされています。しかしこれは正しくありません。なぜなら、福島で約30万人の子どもたちに行われた先行検査で、116人の子どもたちに甲状腺がんが見つかりましたが、その後2014年から行われた本格検査で新たに71件の甲状腺がんが見つかっています。71件の甲状腺がんは、先行検査で見落とされたか、2014年までに成長したものだということです。福島で青年期を過ごした子どもたちが甲状腺がんになる割合は、世界的にも前例のない事態です。ただ一つの例外があります。それは被災地チェルノブイリ周辺のベラル─シ・ウクライナ、そしてロシアの一部です。
 もう─つの問題は、放射能汚染水の海洋への放出です。政府や東京電力は「十分な場所がない」「海洋放出は最良の方法」「処埋水に含まれる放射性物質は無害」と説明しています。調査によれば、汚染水には高濃度のトリチウム、ストロンチウムなどが含まれています。これらは非常に危険で、がんのような疾病をもたらすものです。海洋放出は深刻な事態をもたらします。過去の例を見ても、希釈は解決にはならず、海洋を放射能で汚染することになります。そうなれば、多くの人々が放射能の影響にさらされ、魚など水中の生態系も影響を受けます。
 これらの理由から、医療従事者として、原子力産業と日本政府とが福島での核惨事の影響を小さく見せようとしていることを憂慮しています。
 日本の人々も、地球上の他の地域の人々と同様に、健康的な環境で生活する権利と知る権利とを持っています。これらの権利が、日本政府によって侵害されているのです。
 私に、これらの点について話す機会をくださったことに感謝しています。
(以下、「東京2020-放射能オリンピック」ウェブサイトの紹介)
http://www.radioactive-olympics.org/information-in-english/tokyo-2020-appeal.html

IMG_20200311_155351
集会後は郡山市内を元気よくデモ!

IMG_20200311_155400


IMG_20200311_155411



IMG_20200311_162215

「避難できない!東海第二再稼働するな!ビキ ニ事件から66年 3・1 反原発 Meeting」に参加

IMG_20200301_141848
3月1日に東京の杉並区で 「避難できない!東海第二再稼働するな!ビキ ニ事件から66年 3・1 反原発 Meeting」が行われ参加しました。

まず、東海第二原発の5km圏内で150 人が入所する福祉施設を運営する伏屋淑子さんからのビデオメッセージ。伏屋さんは、原発事故が起きた際に「避難できない」という同意書を入所者から取らなければ ならない現実に怒り、「原発がなければ避難す る必要もない」「さっさと廃炉にしろ」と明快に訴えていました。

続いて、福島双葉町からの避難者である 亀屋幸子さんの訴え。
3・11直後の生々しい現実が語られました。事故前に行政などがやっていた避難訓練は全く役立たず、住民には情報も与えられないで放射能の強い方へ逃げざるをえなかった現実。着の身着のままで手を取り合い力を合わせて生き抜いたというエピソードに、避難者を励ますどころか勇気づけられました。

2db0333d-s
二人の訴えを受けて、集会の場で都知事あての要求書をつくるという新しい取り組みが行われました。
参加者それぞれの意見を付箋に書いて、模造紙に貼りなが らまとめていく形式でした。
最終的に、「東電の株主として再稼働に反対すべき」と「地方自治法の精神に則って命を守る活動に予算を回すべき」という2点に要求が絞られました。

各地域から東海原発再稼働反対の声をあげましょう!

3月1日、常磐線全線再開反対上野駅街宣

IMG_20200301_115925
ビキニ環礁での水爆実験で第五福竜丸などが被爆した3・1ビキニ事件から66年、3月1日に杉並でビキニデー集会が行われました。

その前段行動として、動労水戸の呼びかけに応え、常磐線全線開通反対の一斉街宣がJRの駅頭で行われ、NAZENいけぶくろは東京北部ユニオンとともに上野駅広小路口前に登場しました。

IMG_20200301_102155
コロナ感染拡大で上野駅前も乗降客が少なく、また緊張した空気の中でしたが、「コロナ感染も被ばく強制もさせてはならない!」「常磐線全線運転再開に反対しましょう」の呼びかけに、多くの方が足を止めて署名に応じてくれました。

常磐線 新聞
帰還困難区域へのJR常磐線再開を巡って、動労水戸の独自調査で試運転車両から通常の23倍の放射能が測定されたことが明らかになりました!
2月28日に行われた動労水戸の記者会見が「東京新聞」茨城県版でも報道されたので紹介します。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/202002/CK2020022902000138.html

【茨城】

常磐線試運転 車両付着ちり 放射能濃度23倍に 動労水戸調査

 全線開通(三月十四日)に向けたJR常磐線の試運転で福島県内の帰還困難区域を通過した車両に付着したちりの放射能濃度が、通常の車両より二十三倍も高かったことが分かった。調査した労働組合「動労水戸」の木村郁夫委員長らが二十八日、県庁で記者会見して明らかにした。木村委員長は「JRは車両の線量をきちんと測定し、公表すべきだ」と指摘している。

 常磐線は現在、東京電力福島第一原発事故の影響で富岡(福島県富岡町)-浪江(浪江町)間の二〇・八キロが不通となっている。不通区間の沿線一帯は放射線量が高く、住民が戻る見通しが立たない帰還困難区域に指定されたままだが、JR東日本は昨年十二月十八日に試運転を開始した。

 調査した試運転の車両は一月十八~二十二日の五日間運行。フィルターはモーターなどの空冷装置に取り付けられ、外気を取り込む際にちりなどを除去する。

 動労水戸の組合員がJR東日本勝田車両センター(ひたちなか市)でフィルターのちりを採取し、農作物や土壌の放射性物質を調べる「つくば市民放射能測定所」(つくば市妻木)で濃度を測定した。

 その結果、一キロ当たり二三五〇ベクレルのセシウム137が検出された。一方、六カ月間通常運行した車両のフィルターのちりから検出されたセシウム137は一〇一ベクレルだった。

 動労水戸によれば、勝田車両センターでフィルターの洗浄作業に携わっている整備員は約五十人。マスクを着けていても、鼻の中まで真っ黒に汚れるという。

 動労水戸はJR東日本に対し、帰還困難区域内を運行する場合、全車両の線量測定のほか、整備員の被ばく防止教育や防護用具の配備などを要求してきたが、会社側は「車両の測定を実施する考えはない」と拒否。動労水戸は今後、今回の調査結果を会社側に示し、車両の測定などを重ねて求めていく方針だ。

 自身もフィルター洗浄などの車両検査に従事し、調査を担当した照沼靖功(やすのり)書記長は「車両に放射性物質が付着するのは明らかだ。整備員がちりを吸い込み、内部被ばくする危険性は高い」と訴える。(佐藤圭)


3月1日、品川から仙台まで常磐線開通反対街頭宣伝やろう!

NAZENブログより転載

3月14日に狙われているJRの常磐線全線開通に反対して、NAZENと労働組合交流センターのよびかけで3月1日、福島、仙台、東京で一斉に街頭宣伝を行います!
皆さんのご参加・ご協力を呼びかけます。(*水戸駅の街頭宣伝も追加しました)

とき 3月1日(日)
●東京 10:00〜12:00

 ①品川駅 高輪口
 ②上野駅 広小路口(マルイ前)
 ③北千住駅
●福島は、いわき駅前で正午から13時まで街宣
●仙台は、青葉通りヴィトン前で13時から14時まで街宣

●茨城は、13時から水戸駅にて(動労水戸と茨城県労組交流センターの呼びかけ)


呼びかけ NAZEN、東京労組交流センター
          NAZEN東京事務局

以下今回の行動をよびかけた動労水戸の石井さんの文章を紹介します。

◇常磐線全線開通の 3 月 14 日ダイヤ改正で放射性物質拡散必至!
◇特急列車が「富岡、大野、双葉、浪江」の各駅に停車して 3 往復

品川から仙台まで各駅で街頭宣伝にたとう!
                       動労水戸(石井真一) 

 3月 14 日「ダイヤ改正」で、JR東日本は 福島第一原発事故以来不通となっていた常磐線 の富岡―浪江間の運行を再開しようとしていま す。これは、「復興五輪」を掲げる安倍政権の手先となって聖火リレーとあわせて大々的な復 興キャンペーンを繰り広げ、高線量地帯に多くの乗客とJR労働者と関連労働者を巻き込み、 被曝させるものです。絶対に許せません。

 帰還困難区域の現実は変わっていないのに、 常磐線開通にあわせて避難指示を解除するまっ たく強引なやり方です。全域が帰還困難区域に指定され、バリケードで立ち入りが出来ない双葉町では、3月4日に双葉駅舎と線路の避難指示を解除。同時にこれまで立ち入りが禁止されていた駅周辺地域を「緩和区域」として立ち入りを大幅に認める。7日には常磐道「常磐双葉インターチェンジ」、そして14 日に常磐線が開通する。さらに3 月26 日にJヴィレッジから始まる聖火リレーのコースに双葉町を加えることが福島県の実行委員会で了承されました。

 帰還困難区域は、放射線量が年間50ミリシー ベルトで区分けされたエリアであり、100年経っても人が住むことが出来ないところが多数存在すると言われています。国道6号沿いのJA双葉北部営農センターは、公式発表データで毎時4・6マイクロシーベルトです。

 同じように大野駅周辺(大熊町)を同5日、夜ノ森駅周辺(富岡町)を同10日に解除します。 これらの地域も双葉町と同様で、私たちの現地調査でも、線量計が測定不能になる(毎時10マイクロシーベルト以上)場所が何か所もある非常に危険なところです。


 さらに、JRは品川・上野から仙台まで特急ひたちを1日3往復走らせ、放射線量の高い富岡、大野、双葉、浪江の各駅に停車させると発表しました。
dia

 これらの駅間は5分~10分程度で、わざわざ特急を停車させる必要性も無いし、乗降などしてはならない駅なのです。 国道6号の東側、福島第一原発周辺地域は広大な中間貯蔵施設とされており、毎日 2400台のダンプが大量の放射性廃棄物を運び込み、フレコンバッグの解体・分別作業が行われ、放射性物質が粉じんに付着してまき散らされています。風も強く、放射性物質が列車に付着し、ドアを開けた室内に拡散することは避けられません。

 昨年9月 22 日の水戸集会をきっかけに、常磐線沿線住民の動きが始まっています。事実を知った住民から驚きと怒りの声が動労水戸に寄せられています。


・「地元の意見をきかずに若い運転手や地域の 人に放射能を浴びさせる。戦場に行くみたいだ」
・「何らかの形で開通を止める行動に参加してい きたい」
・「JRの安全対策が全くなされていないことに驚いた」
・「1日3本品川まで直通運転されるということに愕然とした。都内まで確実に放射能汚染を運んでくる」
・「JRは安全と言うなら走る前後の車両の放射線測定をきちんとして公表してほしい」
・「JRが測定しないなら、 大野駅へ行って線量計を持って私たちが測ろう」
・「JR水戸支社に抗議したい」
・「自分たちの問題とわかった」


 動労水戸は「高線量地帯に向かって列車を走らせるな!」と絶対反対を表明し闘っています。最前線の現場からの闘いに固く連帯して闘おう。


jouban
自己紹介
NAZEN(「すべての原発いますぐなくそう!全国会議」の略称)の一環として、池袋駅を中心にした都内のエリアで反原発・反被ばくの活動をしています。
原発事故は終わっていません。「公式」発表でも230人を超える小児甲状腺がんを「放射線の影響ではない」と居直る原子力推進勢力の大ウソ。「放射線は安全だ」と言う副読本を学校で使うことなど絶対にダメ。原発も核もいらないという3・11の原点に返り、福島の怒りをともに。

連絡先:〒171-0021豊島区西池袋5-13-10-603 NAZENいけぶくろ
電話:03-6914-0487
メール:nazennaike-311@yahoo.co.jp
ツイッター:@nazenikebukuro

◆カンパ振込先
ゆうちょ銀行 総合口座
【店名】〇一八(ゼロイチハチ)
【口座番号】8949703
【口座名】NAZENいけぶくろ
ギャラリー
  • 上岡直見さん講演会、「原子力防災の虚構」を暴く内容で大好評
  • 上岡直見さん講演会、「原子力防災の虚構」を暴く内容で大好評
  • 上岡直見さん講演会、「原子力防災の虚構」を暴く内容で大好評
  • 能登大震災から何を学ぶか~原子力防災政策の破綻 2.17上岡 直見さん 講演会
  • 能登大震災から何を学ぶか~原子力防災政策の破綻 2.17上岡 直見さん 講演会
  • 能登大震災から何を学ぶか~原子力防災政策の破綻 2.17上岡 直見さん 講演会
  • 能登大震災から何を学ぶか~原子力防災政策の破綻 2.17上岡 直見さん 講演会
  • 福島原発汚染水の海洋投棄を許さない!山崎久隆さん講演会行いました 3・11反原発福島行動へ
  • 福島原発汚染水の海洋投棄を許さない!山崎久隆さん講演会行いました 3・11反原発福島行動へ
ツイッター